性器ヘルペス(せいきへるぺす)
性器ヘルペス(せいきへるぺす)は、
単純ヘルペスウイルスによって発症する性行為感染症である。
■ 症状
感染をすると、潜伏期(2日~10日間)を経て水泡形成する。
水疱はほどなく潰れ、潰瘍状になり色素沈着をし治るこの病気の特徴は痛みである。
潰瘍そのものの痛みと神経痛の痛みを伴う。
また患部近くの神経麻痺を起こす可能性があり、
排尿障害や排便障害などの機能障害を来たすことがある。
初感染者の相手(セックスパートナー)の69%が無症状という報告があるので、
無症候性性器ヘルペス患者が多いことを念頭に置かなければならない。
■ 治療
抗ヘルペス剤の内服と抗ヘルペス剤軟膏塗布の両方を行う。
■ 予後
ヘルペスウイルスの特徴として、所属神経節に潜伏して発症を繰り返す。
性器ヘルペスウイルスの場合は、骨盤内陰部神経節に潜む。
女性の場合には、月経が来るたびに性器ヘルペスが発症し、
精神的に追い込まれる者がいる。
患者も医師も根気強い治療が必要である。
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