梅毒(ばいどく)
梅毒(ばいどく)は、
スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマ (Treponema Pallidum) によって発生する
感染症、性病。昔は「黴毒」と表記した。
クリストファー・コロンブスが新大陸発見後ヨーロッパに持ち帰り、
以後世界に蔓延したといわれる(異論もある)。
日本では1512年に記録上に初めて登場している。
抗生物質のない時代は確実な治療法はなく、
多くの死者を出した。
慢性化して障害をかかえたまま苦しむ者も多かったが、
現在ではペニシリンなどの抗生物質が発見され、
早期に治療すれば全快する。
罹患患者も減少しているが、根絶された訳ではない。
■ 治療 ■
男性の場合は泌尿器科・性病科、
女性の場合は産婦人科・性病科を受診。
ペニシリン系の抗生物質の投与で治癒する。治癒に要する期間は2~8週間。
なお、感染してから1年以内の梅毒を治療した場合、
初日だけ38度台の高熱が出ることがある。
菌が一気に死滅するための反応熱であり、
治療はそのまま続けてよい。